木を見て森を見ない
自分は些細な細部の事柄に囚われすぎることで、全体として崩壊してしまう経験がよくあった。
例えばギターの練習に集中しすぎることで、大学の授業をおろそかにして単位を落としてしまったり、部屋の掃除に気を使いすぎてやるべきことをやれなかったりなどだ。
完璧主義が発動してしまい、完璧に出来ていない部分を完璧に仕上げることに囚われて疲れ、結局全体のバランスが崩壊してしまう。
そして留年し病んでしまった。
過去の自分を振り返ると、こんな感じだったと思う。
どれだけ本気でやっても、完璧にすることなど誰にもできない。でも出来てないという事実が嫌だからそれに囚われてしまう。
「ほどほどで頑張る」が難しい。肩の力を抜く事が難しい。
これは自分と同じ経験がある人間なら分かると思う。
だって気づいてしまうから。出来ていないことに。感受性が鋭いから。繊細だから。
鈍感な人間は気づかないことに色々気づいてしまうから。
私の弟はとても鈍感だ。父親も鈍感だ。
鈍感な人間の方が世の中多い気がする。もちろんスペクトラムであることは分かってるけど。
鈍感な人間は生きるのが楽だと思う。白黒で分けるのは良くないと分かってるけど。でもある程度は事実だと思う。
だから繊細な人間は生きることを工夫していく必要がある。
全体のバランスを取れるようになりたい。
お金がない。バイトをしていないから。
バイトしないとお金は入らない。でもバイトしたくない。