森田正馬について

今回は『生の欲望 あなたの生き方が見えてくる』(森田正馬 著)を見ていきたいと思います。

まずは

  • p78 (4) 閑静な場所では勉強できない

について

「また、ある一つの仕事をする場合に、心がそのことばかりに集中しなければならない、と考えるのも正しいとは言えない。昔、聖徳太子は同時に八人の教えを聞かれたということであるが、実際に心が盛んに活動しているときには、八方に気を配ることができるのである。…

我々人間の注意作用には、緊張と弛緩のリズムがあって、一つのことに対して、いつまでも同じ強さの緊張で、注意をし続けることはできない。無理にそれをやろうとすれば、頭がぼーっとするだけである。だから、同時に多くの事物に触れて、注意が多角的に動いているときに精神はもっとも緊張し、したがって本もよく読めることになるのである。」

これは非常に共感できますし、自分にも同じ体験があります。

 

私は中学・高校生のころ、テスト前になると一切遊ぶことを禁止していました。ゲームも友達との外出も、漫画を読むこともです。なぜなら、勉強に専念することで時間も生まれ、いい点数が取れると思ったからです。

 

でも結果は逆でした。私よりもよく遊んでいた友達の方が、テストでいい点数を取っていたのです。

 

大学受験においても、結果は同じでした。受験生期間中、私は勉強しないといけないからと、一切息抜きをすることなく、勉強のことしか考えずに生きていました。

 

その結果、現役の時には第一志望どころかセンター試験もボロボロ、結果浪人することになります。

 

浪人しても、自分に過度なプレッシャーを与え続けていたので、私の心はどんどんと擦り切れていきました。そしてついにパニック発作が起き、受験する前に第一志望を諦めることになります。

 

これらについては、もちろん学力の差の部分もあるとは思います。でもそれ以上に、勉強しかしてはいけないというプレッシャーが自分の能力を潰してしまったのだと、今では思います。

 

つまり、よりいい成果を出したいと一つのことに専念するあまり、逆説的により成果が出にくくなってしまっているということです。

 

そうではなく、気持ちを他のところにも向けていた方が、精神のバランスがよくなり、過度に緊張することもなくなります。そっちの方が結果的にいい成果が出やすくなるというわけです。

 

よく帰宅部よりも体育会系で頑張っていた人の方が、受験でも受かりやすいとか言われますが、そういうことなのです。注意が勉強にも部活にもあるから、いい塩梅で努力することができるのです。

 

注意を向ける方向が一つしかないと、注意がどうしても余ります。そしてその余った注意が、先のことや将来の方向に向かってしまい、不安を煽ることになってしまいます。不安が緊張を生み、緊張が動悸を生み、頭が動かなくなってしまいます。だからこそ、良い成果を出せなくなってしまうのです。

 

というわけで、私は現在絶賛就活中なのですが、同時に恋愛や読書、旅行や音楽活動などにも注意を向けていこうと思います。就活のことしか考えてないと、疲れますし、結果も出ないと思います。

 

そもそも一浪二留してるので、かなり厳しいとも思いますし。。まあでも、自然体でやっていけたらなと思っています。

 

envy おすすめアルバム

名盤すぎるよ。。

特にラストの「君と靴の未来」はヤバすぎる。はじめて聴いたとき、カッコよすぎて呆然としてしまったなあ。