他人の目を気にするのは無駄

 他人の目を気にするというのは自分の人生を生きる上で足かせにしかならない。そもそも自分のことなど誰も見ていない。よく考えてみてほしい。一日の間で自分はどれくらい他人のことを考えているかということを。ほとんど考えていないだろう。もし他人が大きな失敗をしたとしても、それを嘲笑したり、非難したりそれをいつまでも考えていたりはしないはずだ。そんな暇人はどこにもいない。皆、自分のことで手一杯なのだから。他人の目を気にするのは自意識過剰だ。自意識が肥大化するほど、自分の人生を生きるのは難しくなる。

 自分がやりたいと思うことをやる、やりたくないことはやらない、言いたいことは言うというふうにシンプルに行動すればいい。それはすべて「自分」が主語である。それらの行動に「相手がどう思うか」というプログラムは入れなくていい。そんなこと気にしていたらいつまで経っても他人に振り回されてしまう。「自分が今どうしたいか」だけでいい。すべての行動の原因はそれだ。

 なぜ他人の目を気にするのかというと、相手の気持ちは察せると思い込んでいるからだ。しかしそれは大きな間違いだ。人間は自分以外の人間の気持ちなど絶対にわからない。テレパシーでも使えるなら話は別だが、人間にはそんな能力は備わっていない。だから察するのではなく、言葉を使ってコミュニケーションをとることが大事なのだ。