道具に感情移入するのは無駄

 人生が辛いと思うときは、たいてい道具に感情移入にしているときだ。道具に愛着が湧くのは悪いことではないが、しょせんは道具だ。それがなくなったら自分がなくなるというものではない。自分のアイデンティティが薄い人間は、何か別のものにそれを投影せざるを得なくなる。そして依存してしまう。

 

 具体的に考えてみる。大学は自分にとって人生をよりよくするための道具だ。だから感情移入しない。ただの道具であり手段だから。その大学で単位が取れないとか、授業が面白くない、友達がいない、大学に行きたくないからといって落ち込む必要は全くないし、むしろ落ち込むべきじゃない。そもそも大学という環境に感情移入するべきじゃない。そうやってドライに考えてみると、何が自分にとって本当に必要なのかが見えてくる。大学なんてただの遊びだ。ゲームがつまらなくなったら辞めるように、大学もつまらなければ辞めればいい。

 就活もそうだ。ただの道具。感情移入しないから落ち込まない。